本作は2010年7月2日、スイスのルガーノという街で行われたジャズ・フェスにタワーが 出演した際の実況盤二枚組で、2021年4月に日本盤が発売されたもの。
このアルバム、色々な意味で貴重なモノなのである。
 まず、マイナス面を書くと、ドクがいない(超・爆)。これは、ドクの奥さん(確か、イヴォンヌ)が 病気となり、急遽帰国した為。曲間のMCでエミリオがそう説明している。ヨーロッパ・ツアー中の 出来事であり、トラも入れられずのライヴとなった訳だ。だが、実はプラス面もある。 それは、この時期に復帰していたミック・ジレットが参加している貴重なライヴであること。 この同じ2010年の5月にミックを伴っての来日公演もしており(その際にはドクも当然ながらいましたよ)、 ただミックの復帰は一年だけに留まっており、その時期のライヴがどのようなものであったかを 知ることが出来る、非常に貴重なライヴなのである。
 ドクの不在もあってか、ラリー・ブラッグスを始め、他のメンバーが実に熱演を繰り広げ、 とても聴き応えがあるのだ。なお、この際のライヴは、YouTubeにも上がっている。現地のテレビ局が 撮影したのであろうが、40分程もある長尺モノで、ドクがいるべき場所には、マイク・スタンドの 先っちょに、ドクの象徴であるハットが掛けられているという洒落っ気も見せている。
是非とも探してご覧あれかし。
【解説:櫻井隆章】


・Hi Hat



【DISK-1】
01. We Came To Play
02. Soul With A Capitol "S"
03. Can't You See (You Doin' Me Wrong)
04. You Met Your Match
05. Give me the proof
06. Willing to Learn
07. Maybe It’ll Rub Off
08. Souled Out
09. What is Hip?
10. How Could This Happen To Me

【DISK-2】
01. So I got to groove
02. Walkin' Up Hip Street
03. Me And Mrs. Jones
04. Diggin' on James Brown
05. It's A New Day
06. Diggin’ on James Brown (Medley)
07. Star Time
08. So Very Hard to Go
09. Get Yo' Feet Back on the Ground


・Emilio Castillo
2nd Tenor Sax
・Francis "Rocco" Prestia
Bass
・David Garibaldi
Drums
・Roger Smith
Organ
・Jerry Cortez
Guitar
・Tom Politzer
1st Tenor Sax
・Adolfo Acosta
Trumpet
・Mic Gillette
Trumpet
Trombone
・Larry Braggs
Lead Vocal